臥龍点睛

スクールカウンセラーだより  臥龍点睛 

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臥龍点睛‐がりょうてんせい‐ 
スクールカウンセラーだより 7号通信 (正しくは画龍)

スクールカウンセラーだよりは保護者向けに書かれています。「学校の問題はなぜ増えたか」という僕なりの答えを少しずつお話しています。ただこの文章は私見であり、ひとつの考え方にすぎません。子どもたちのことを考えるきっかけになってくれれば幸いです。

 

以前に、昭和30年、今から50年前の話をさせて頂きました。そして、この50年の間に私たちの生活がすっかり変わってしまいました。今日は80年後のお話です。

 

僕の中学の修学旅行は九州。阿蘇の草千里に行った時、運よくとてもいい天気でした。見渡すかぎりの緑の草原に青い空。牛がゆっくりと草を食んでいました。時間が止まったようでした。百年一日がごとく。百年たっても、この風景は同じようにあり、同じように牛がゆっくりと草を食んでいるんだろう、そんな思いにかられました。はじめての場所ですが、なぜかなつかしい感じを受け、とても穏やかな気持ちになりました。

 

変わらないこと=安定

変わらないことが安定。落ち着いた気持ち、穏やかな気持ち、安心という気持ちはそういうところから生まれてくるのかも知れません。そうすると、どんどん発展し変化している今は、とても不安定な時代だといえます。極端な話、今日の常識は明日の非常識になるかもしれません。パソコンやインターネットや携帯などは特にそうかもしれません。とても不確実な時代です。

 

平成97年

この数字を見ただけで、ぞっとするのは僕だけでしょうか?

平成97年。日本ははどうなっているのでしょうか?まったく想像もできません。それどころか、5年先でさえどうなっているか僕にはわかりません。

 

そして、これからもどんどん変わっていくことは分かっている。社会の変化はこれから更にスピードを増していくかもしれません。しかし、どう変わるかわからない。わからないから、社会全体に不安な気持ちが広がっていきます。

 

平成97年の世界がこんな風になると具体的に分かっているのなら、まだ準備のしようがありますし、気持ちも落ち着いて対処できるものです。しかし、大きく変わるのは分かっているけど、どう変わるか分からない。これでは、ただただ不安がつのるばかりです。

 

また赤ちゃんの話で恐縮ですが、今日生まれた赤ちゃんは、好むと好まざるとにかかわらず、平成97年の世界に向かって突き進んでいかないといけません。これは宿命です。逃げられません。

 

豊かな国日本に生まれるということは、決して楽なことばかりではないのです。

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