臥龍点睛

スクールカウンセラーだより  臥龍点睛 

ページ全体を拡大/縮小する 

臥龍点睛‐がりょうてんせい‐
スクールカウンセラーだより 4号通信 (正しくは画龍)

スクールカウンセラーだよりは保護者向けに書かれています。「学校の問題はなぜ増えたか」という僕なりの答えを少しずつお話しています。ただこの文章は私見であり、ひとつの考え方にすぎません。子どもたちのことを考えるきっかけになってくれれば幸いです。

0.3秒の奇跡

前回、地球の歴史「46億年を1年にみたてると」というお話をしましたが、50年といいますと0.3秒になります。今からちょうど50年前は昭和30年、1955年です。その頃の日本の暮らしはどうだったでしょうか?

思いつくまま挙げてみますと、アスファルトはない。水溜り。貝殻。車も走ってない。テレビ。白黒VHFのみ。UHFが画期的。掘りごたつ。練炭。蚊帳。薪。五右衛門風呂。土間。黒電話もない。お店はよろずや。釜でご飯。電気製品は数えるほど。牛で田を耕す。田植えは定規。あいまいな記憶がたよりなので、事実と違うところもあるかもしれません。

今の生活にあって昭和30年になかったもの

衛星テレビ。ケーブルテレビ。ビデオ、ハードディスクのビデオ。携帯。パソコン。ノートパソコン。冷凍冷蔵庫。電子レンジ。オーブン。食器洗い器。ガスレンジ。IHヒーター。給湯器。水洗トイレ。全自動洗濯機。シャンプードレッサー。エアコン。CD。DVD。MD。農業の機械化。

余談ですが、昭和30年以後生活に入ってきたが、今後の生活から消えていくもの。

ポケベル。ワープロ。たぶんこの手のものも増えていくんでしょう。

たった0.3秒、0.3秒でイメージしにくい場合は、46億年を100kmに見立てると50年は1ミリになります。50年の間に私たちの生活はすっかりかわってしまいました。この急激な変化に私たちはあっぷあっぷしてないでしょうか?

生まれてくる赤ちゃんは、今も2000年前もそうは変わりません。人類は抜群の適応力で地球上を支配しました。今の赤ちゃんは20年の間に、2000年の歴史を飛び越えなければいけません。1歳で100年分の発展を身につけないといけません。それでも、その抜群の適応力で1950年までは何とかついていけた。しかし、その後の50年の発展の急激さ、爆発的な環境の変化は、すばらしい才能を持った人類の適応力のキャパシティーさえ超えてしまったように思います。

日本で最初の不登校の報告は昭和34年。昭和30年の日本に、不登校の報告はまだありません。

Copyright(c)2005 GARYOU. All Rights Reserved.

 

 スクール
 カウンセラーだより
 カウンセラーは
 魔法使い?
 森の人
 46億年
 0.3秒の奇跡
 世界一おいしいもの




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!